2014年度の企業業績見通しは、概して保守的と

浜口です。
2014年度の上場企業「自身」が発表している業績見通しは、概して保守的なようですね。
これは野村證券の日本株投資戦略4月号。黄色のマーカーが塗ってある、その間のパラグラフに注目いただきたいが・・・「当面、業績面でのニュースフローはネガティブ」と。
曰く、4月1日に発表された日銀短観3月調査では、大企業の2014年度の会社計画が「2.3%経常減益予想」であった。4~5月の決算発表時に判明する企業ガイダンスも、弱めの数字となる可能性が高いだろうと。レポートには、この数値と実際の「会社予想経常利益率」の連動性は高いと。そうなんだ・・・まあ、消費税増税の影響度合いも測りづらいし、新興国の経済見通し等が不透明なので、保守的な数値を置いているのでしょうが。
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一方で多くのアナリストは、2014年度の業績見通しに関し、「保守的過ぎる」と個別銘柄に関し指摘し、それが株価にポジティブな影響を与えている。そんなケース、散見されているようですね。

首相官邸・政府が警戒し始めた兜町の低迷

浜口です。
ゴールデンウィーク中に、ストラテジスト・アナリストレポートを再確認してますが、興味深いものもありますね。
これは少し前の4月21日付で三菱UFJ モルガンスタンレー証券のストラテジスト藤戸レポート。内容はタイトルの通りですが、趣旨は、「日経平均が1万3885円まで売り込まれたことが、政治家の視点を兜町に向けさせたようだ」と。
当方が前回書きました、「国策に売りなし」は、挙国一致?と整合的でもありますね。悪い話ではないな。
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「国策に売りなし」は、挙国一致?

浜口です。
今日の日本株、そこそこの戻りになりましたね。ここで日本株の楽観論を。話半分で、お願いしますよ?(笑)
日経新聞に、ちょっと目を引いた記事があった。さすがに日経だから、「ああ、あれか・・・」と覚えてる投資家も多いと思うが…写真を。
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以下、重要な部分を。
・消費税増税から一か月。政府の目線は早くも来年10月の再増税に向けられつつある。重要な指標となるのが株価。堅調なら安倍首相が税率10%への再引き上げを今年末に決断しやすくなるとの見立てがある。
・新成長戦略に盛り込まれそうな政策にも、市場を意識したものが多い。財務省幹部は「もっと株価に訴えかける政策はないか」と主要官庁に催促する。
法人税改革などを巡ってせめぎ合いを続ける首相官邸と財務省だが、株価の維持という一点では、思惑は一致している。アベノミクスの成果ともいえる株高は首相の高い支持率を支える生命線。財務相も首相が増税を決断しやすい環境を整えることに注力する。
以上の記事を踏まえれば、「株高が国策」ということ、首相官邸と財務省とも、引き続き、強く意識されていると理解して良さそう。最近は、アベノミクスに関連しての経済・株式のコメントが少なくなった安倍首相ではあるが・・・心配は、無用と?
「国策に売りなし」を、挙国一致でやろうとしている。こういう理解で良いのだろうか。う~む。発想が単純、考え過ぎですかね?(笑)
ニューヨークダウも新高値。今のうちなら日本株高政策、本気を出せば、いろんなモノが機能しそう。侮らないないほうが良いな。そんな気持ちになった。さあ・・・どうなるか・・

野村株、異次元緩和発表時の水準に下落と

浜口です。
日経に、以下の記事がありましたね。
「野村株、異次元緩和発表時の水準に下落 市場の警告か。売買低迷、個人戻らず」
以下、記事の要旨を。
 28日の東京株式市場で野村が3日続落。前場に一時前週末比14円(2.3%)安の595円となり、日銀が「異次元緩和」を打ち出した2013年4月4日以来の水準まで下落した。背景には、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」への期待が後退し、前年に活発だった外国人投資家の買いにストップがかかったことがある。少額投資非課税制度(NISA)の開始を受けて期待された個人投資家の動きも鈍い。市場関係者の間では、「証券株の下落は、株式相場全体の先行きへの市場からの警告でもある」とみる向きも出ている。
う~む。パッとしない。TPPはまとまらないし・・・ここに来てのアベノミクスに対する期待度合いの後退。残念だが・・・①これを織り込んだ結果としての、現在の株価があるのか。②法人減税は実施される方向のようだが、これはポジティブサプライズになるのか・・・そんなあたりの判断がポイントなのでしょうか。
日本株、どうなるか。

京都・宮津に出張①天橋立、そして割烹富田屋へ

浜口です。
GWスペシャルということで・・・先週、当方が京都の日本海側、宮津に出張してきた時の話を。

北近畿タンゴ鉄道宮津線。目的地の宮津に近づいたが・・・仕事までまだ、少し時間がある。ゆえにはここを通過、となり駅の天橋立駅に降り立つ。で、天橋立を散策。さすがにきれいでしたね。感動的だった。写真を。

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これが、天橋立!天橋立駅近くから、リフトに乗って6分。そこにある、天橋立ビューランドからの眺め。さすがに、キレイでしょう?ちなみにWikiによれば、天橋立は、日本海。宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔て、全長3.6キロメートル及ぶ湾口砂州とのこと。

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今度は逆に、天橋立ビューランドからリフトで降りていく。その途中、だんだんと天橋立が近づいて来る。なんとも・・最高としかいえないな。素晴らしい・・・

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今度は実際に、天橋立を歩いてみる。上2枚の写真を見てもらうと、天橋立の中の手前のところに、右に伸びた、三角形の砂州がありますよね。ベージュ色の。この先端まで足を伸ばすことに。で、この写真はその途中にある、対橋からの眺め。西方向。きれいだよな。
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ベージュ色の砂州、先端を目指す。空も海も、黒松も、きれいだよな。
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砂州先端からの眺め。宮津湾。こんな感じ。空も山も海も、本当にキレイ。この風景が、180度、パノラマで広がる。凄いよな・・・

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日本三景碑がありました。

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北近畿タンゴ鉄道宮津線を一駅バックして、宮津へ。駅前にある、割烹富田屋へ。宮津で魚を食べるなら、ここがイチオシだそうな。
ムードある、店構えですよね。割烹なのに、宿泊も可能らしい。まあ・・・旅館で食事可能なところがあるのだから、割烹で宿泊可能なところがあっても不思議ではない。そういうことなのかな・・・
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刺身定食1000円也をいただく。ブリ、さより、マグロ、もんごうイカ、ばい貝、とり貝、白身魚の巻物、あと、すずきが下に隠れている・・・食材は、多くが日本海の地のものと。実に旨し。
しかし・・・当方は刺身定食を頼んだが、もしかしてこれは観光客向けなのか・・・あとで気がついたんだが、地元の人はみな、煮魚定食を食べてる。こちらは650円。魚種はわからないが、ずいぶんと大きな魚の甘辛煮が振舞われていた・・・・今度来たときは、是非地元の人が食べてる煮魚定食、頼んでみよう。是非、そうしよう。

このあと、大急ぎで某金融機関へ。で、勉強会。首尾よく終了。とにかく今回の出張で最高だったのは、天気に恵まれたこと。日本海側の天気、「晴れていても傘を忘れずに」と言われるくらい変わりやすいらしいが・・・この日は終日、晴だった。良かった良かった。人生、悪くない・・・と、次号に続きます。

Sell in Mayが気にはなるが・・・

浜口です。
最近すっかり定着した感のある、「Sell in May」。今年もいよいよ、この時期を迎えようとしている。昨年の日本株のとりあえず高値が5月であったこともあるのか、マスコミや雑誌経由で、「Sell in May」が盛んに喧伝されている。
今年に関しては、日本株は5月に向け上昇しておらず、一方で今後の政策期待(法人実効税率の引き下げ、日銀の金融緩和)ゆえ、アメリカ株が崩れないことを前提に、それほど心配は要らないと考えるが・・・・あるとすれば、アメリカ株発だろうな。可能性は高いとは、思わないが・・・・
まあそもそも、「Sell in May」は経験則、アノマリーの話。予測自体が意味がない。相場が下がりやすいという季節性、傾向の話だから。
まあ・・・買いから入っている人はポジションを軽くするのか、それとも昨今、あまりにも「Sell in May」が言われすぎているので、「This time,it’s different」と考えるべきか・・・自分で考えるしか、ないな。5月にかけ、全体としては既にそこそこ調整している日本株が、さらにここから下がるものなのか?という気も、しないではないが。
当方?・・・これから考えます。取り留めがなく、かつ、歯切れが悪くてすいませんが、この辺で。

消費税上げに伴う便乗値上げが散見される・・・

浜口です。
気のせいでしょうか?4月以降、消費税上げに伴う便乗値上げが散見される・・・そんなように思えてなりません。どうでしょうか?
一例ですが、当方たまに、鍼治療に行く。保険がきくので、1回1000円なんですが、それが1100円に値上がりしている。理由を尋ねると、「消費税増税と、あとは鍼自体の値段が上がっているので、それを転嫁させた」という、妙な答えが返ってきた。要は便乗値上げですよね。
少し前まで言われていたこと。これは当方の大阪別宅近くの話。この辺りは、飲食店の競争が激しい。「消費税3%増税?それを転嫁することは、とてもじゃないが出来ないだろうな。他店もしないだろうし。困ったな。当店もぼちぼち潮時。店を畳むか・・・・」そんなこと、言われていたんだが、そんなムードではなくなってきた気もする。東京はそのあたり、どうなんだろうか?
現状、消費者物価上昇率の市場の見通しの平均値は、2015年4-6月期で、プラス0.93%程度でしょうか。これであれば、日銀の追加緩和が期待できる。
これが、消費税増税に伴う便乗値上げにより、物価上昇率が2%を越えてしまうと、金融緩和どころではなくなる。この場合、どうなるのか。
楽観的なシナリオは・・・便乗値上げにより、物価上昇率は2%を越え、名目GDP 成長率は3%超になる。15年デフレが解消され、日本経済、ひいては株式市場が正常化する。便乗値上げをした企業は、当然、増益基調を辿る。メデタシメデタシ。
う~む。そんな結論で片付けていいんだろうか。ちょっと違う気がするが・・・・どうなるか?

岡山は津山・兵庫は香住に出張②姫新線・因美線・山陰本線で香住まで

浜口です。
マーケット、世界的に、徐々に安定してきましたね。
今回は、津山・香住と出張①岡山全日空ホテルと磯庄屋の続きを。

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講演会が終わった。会場の津山国際ホテルから津山駅に戻り、これからテツの旅。姫新線・因美線。その間に、智頭急行智頭線が入り、最後に少し、山陰本線に。
鳥取経由で、香住へ。まずは姫新線で、佐用へ。たった一両の、ちっこいワンマン気動車の旅。これがいい味、出すんだよな・・・・

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津山線、津山~佐用までは、吉野川に沿って走る区間が比較的多い。車窓、きれいだよな。

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津山線の最前部から眺める鉄路と空。未電化区間のお約束、架線がないので、見晴らしが良い。素晴らしいな。カーブは、勝間田あたりかな。
さて
鈍行の終点、佐用に着いた。ここは兵庫県らしいな。佐用から智頭急行線・因美線に乗り換え、鳥取へ向かうが・・・・次の列車、特急「スーパーいなば」がくるまで、103分待ちと。なんてこった…

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佐用には、初めて降り立つが・・・ホルモンうどんが有名らしい。駅近のお好み焼き・うどん店を探して入り、ホルモンうどんを注文。お好み焼き用の鉄板で焼いてもらった。旨かった。モツの甘辛の味が、うどんによく沁みてた。当方、小腹も空いていたしな。
お店に入り、「佐用で、ホルモンうどん以外に有名なことは?」と尋ねたら… 帰ってきた答えは、4年前に大洪水になったことぐらいですな。それ以外は寂れたまんま。何も変わりませんと。そうなんだ・・・

写真ではわかりづらいが、この出張、昨年の11月ごろ。沿線の一部は、紅葉もきれいだった。駅で言うと、楢原あたりが最も見所だったかな。
当方のイメージでは、紅葉がきれいな区間の姫新線、くねくねと走るところ、景色のムード、なぜか、東北の大船渡線に重なった。あちらもさすがに、震災の影響が癒えて、一関~大船渡間、全線開通していると思っていたが…
Wikiによれば、気仙沼駅 – 盛駅間は三陸海岸沿岸部を走行するが、2011年(平成23年)3月に発生した東日本大震災以降は不通となっており、2013年3月2日から仮復旧としてBRT(バス高速輸送システム)が運行されているとのこと。う~む。震災の爪あと、大きいんだな。あらためてそれを、知らされた。

さて今日は、鳥取は素通り。香住に向かう。目的?それは当然、蟹を食べることですって。本件は次回にご期待を。

三井住友信託銀行、日本株、海外からの運用受託2兆円に

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浜口です。またも日経ヴェリタス、4月13日付け版から。
三井住友信託銀行、日本株、海外からの運用受託2兆円にと。三井住友信託の副社長は、日経ヴェリタスのインタビューで、海外投資家から運用を受託する日本株の残高を、2018年度までに現在の3倍強の2兆円に強に増やす方針を明らかにしたと。日本株の個別銘柄選択に強みと。
以前から当方、考えてるんですが・・・・餅は餅屋。アメリカ株の運用が得意なのは、やはりアメリカ人の投資家。一方で日本株の運用が得意なのは、やはり日本人なんだよな。
一部に、妙な外人コンプレックスを持っている人たちがいる。アメリカ人の方が日本株の運用力、上だと思ってる・・・・これは明確に誤解でしょう。だからこそ、かかる三井住友信託に対するニーズがあるわけですね。これが証左、なんですって。
もっと素直に。外人投資家のほうがなんでも上手いなんて・・・いびつなコンプレックス、持たないほうが得策ですよ。
さて余談だが…
これからも、三井住友信託には、頑張ってほしい。この銀行、いろんな信託銀行が寄り集まって出来たんだが・・・当方も実は以前、その中の一社でね。15年に渡り、日本株のファンドマネージャー、やっていた。合併でいろいろあったが・・・今となっては愛着、あるんだよな。当方をファンドマネージャーとして起用してくれたからこそ、現在の自分がある。当方、恩を感じてる。
1987年。ブラックマンデーがあった年に、当方はファンドマネージャーになった。その時の先輩とは今も、10月19日が近くなると、「ブラックマンデーの宴」と称して、一献、傾けてる。「あのころの相場は凄ったな・・・」なんてね。想い出話に、花を咲かせながら。
どうか、日本一、株式の運用力のある信託銀行として、君臨してほしい・・・う~む。感情的で実にすいませんが、当方、この記事見て、胸がキュンとした。
三井住友信託銀行、ガンバってな。

岡山は津山・兵庫は香住に出張①岡山全日空ホテルと「味いそ料理 庄や」

浜口です。
株式市場は、NYも波高しと・・・う~む。落ち着き待ちかな。
昨年11月頃、津山に出張。このときは岡山に前泊、香住に後泊でしたが・・・なかなか印象深かったな。写真を。

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津山での講演会が午前中であるため、前の日の夕方から出発。鹿児島中央行きのさくらだが・・・岡山で下車。

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岡山全日空ホテルの部屋。良いムード。期待以上だった。お風呂も広くてキレイ。「ANAクラウンプラザ」ブランドではないが・・・遜色ないよな。

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ウエルカムドリンクを。スカイバー「SEN」で。当方、ANAのSFCカード会員ですんでね。これもサービスの一つ。当方、ANAホテルの囲い込み戦略にまんまと乗らされていると言えなくもないが…まあ、ここは素直に、ワインを愉しむ。雰囲気、悪くないな…

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夕餉。瀬戸内海の海鮮が食べたい。やっぱり地元の人が行くような居酒屋を教えて欲しいとホテルに尋ねたら、この「味いそ料理 庄や」をススめてくれた。

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カウンターの大皿には、旨そうな料理が。やはり、瀬戸内海の海の幸が目立つな。ワタリ蟹、ままかり、牡蠣、後はなんだろな・・・・岡山は日生から直送の魚が多いらしい。

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当方、明日も蟹を食べる予定だが・・・・大皿に鎮座していた30センチの大きな渡り蟹が、あまりに旨そうなんで・・・思わず注文。期待通り、実に旨し。これと鯛のお頭の甘辛煮で、十分、十分お腹いっぱいになった。ここは正解だった。おススメですな。

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翌日、ホテルの窓から。岡山の駅近なので、テツが見える。上は伯備線特急「やくも」。下は山陽新幹線。写真は撮れなかったが、サンライズ瀬戸が出雲と切り離されて、先に出発するシーンも目撃。

岡山は、山陽本線を中心に、山陰、四国へと分岐する、交通の要所。それをしみじみ実感した次第。
全日空岡山ホテルは、朝食のクオリティも高い。トマトジュースは絞りたてだし、紫芋とバナナジュースなんてものもあって、他のANA系ホテルと、一線を画す。朝カレーもあった。

岡山は、広島や神戸、大阪に近い中、ちょっと地味なイメージがあると思う。このホテルは岡山に泊まってもらう為、朝食を豪華にして、差別化を図っている。そんな気がした。悪くないな。また泊まりたくなったな。
さて今日はこれから、津山線に乗って津山まで。津山国際ホテルでセミナー、その後、鳥取経由で香住に向かいます。