浜口です。
奈良・和歌山に出張①大阪のテツ。近鉄・南海・そしてJR。の続きを。
和歌山での仕事帰り、駅前にある割烹、銀平に行ってきた。当方ここに来るまで、このお店のことは全然存じていなかったが…地元はもとより大阪でも、知らない人は「モグリ」と、評判の名店だったんだな。納得の旨さ。素晴らしかった。ずばり、オススメ。写真を。
和歌山には2店舗あるようだが・・・当方は和歌山駅前店へ。風格を感じさせる、店構え。
まずはお造りを… 8種類の魚。すずき、ぐれ、こち、くろ鯛、さくら鯛、鰹、あおりいか、太刀魚、加えて、能登牛の刺身。。最高だな。ビールとよく合う。
太刀魚の頭から骨にかけては、一旦、回収された。さあ、どうなるか・・
コロダイの煮物。シンプルというか、不器用なくらいの盛り付けだが・・・しみじみ旨し。
先ほどの太刀魚の残りの部分。から揚げにしてくれた!これが実に旨し・・・・お店の良心を感じるな。頭から鋭い歯まで、全て、いただきました。やはり、ビールによく合うな…
銀平の厨房。板さん、真剣勝負中だな。
店内には、こんな看板が。書いてある通り、銀平の煮魚は、醤油と水だけで作っていると。先ほどのコロダイの煮物もそうらしい。
魚介が新鮮だから、出汁は不要と。ほんとか?こんなに旨味が出てるのに?・・・・当方、お店の女性に尋ねたら、曰く。
「本当ですよ。私自身、和歌山の漁師街の出身なんで良くわかりますが、新鮮な魚なら、それだけで十分。魚からおいしい出汁が出るものなんです。逆に、甘辛煮なんて・・・私には、信じられません!」だと。そうなんだ。そういうもんか・・・・。
さらに驚いたことに・・この店のHPによれば。
「当店では鮮度にこだわり朝、獲れたての地魚・入荷した魚しかお出ししておりません 和歌山箕島漁港より毎日直送で魚を仕入れております 魚の鮮度に重点をおき、夜8時半以降、煮焼魚・造りが半額です! 魚を売り切る為となりますので品切れもあります。と。
ここまで鮮度にこだわってるから、醤油と水だけで十分。魚からおいしい出汁が出る。こういうことなんだろな。
そうはいいながらも・・・ここは地元の人気店。5時開店だが、6時にはもう予約なしでは入れない。8時以降の半額になるまで、店がガラガラというわけでもない。和歌山の夜、終わる時間が早いという理由もあろうが…凄いな。
さて
後になって気が付いたが、銀平は、和歌山以外にも、店舗展開している。大阪では、北新地やグランフロント大阪に、東京では、丸の内や銀座にも、お店がある。
しかし、グランフロント大阪店で見た、ランチの焼き魚定食の価格は、和歌山のお店の倍近くだった。東京のお店は、さらにそれ以上なんだろな。まあ、地代家賃、それに加えて、接待にも使えるような、高級店の形式にしているからだろうが・・・・素の銀平を味わいたいなら、和歌山店がベターなような気がする。
実際、大阪から和歌山はそう遠くないせいもあってか、銀平の和歌山店で食事をするためだけに、特急くろしおに乗って訪ずれる人も、中に入るらしい。
和歌山店のほうが、鮮度の点で有利なのか。あるいは和歌山店の価格設定のは、特急料金を払ってもなお、割安なんだろうか。そのあたりは、価格裁定が働いているような気もするが…