低位株がなくなっていく?

浜口です。これはもっと早いタイミングでコメントすべきだったかな。

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この大和証券鈴木アナリストのコメントの通りですが…低位株が激減しつつある。これが現実です。

背景としては2つでしょうね。まず第一に、株式を併合することによって、見栄えが悪い低位株が一見質の高い優良株に見える。まぁ目くらましですよね。株価ローンダリングだな。投資家というか、世間一般の人たちに対する見え方の問題。まあど素人には、株価が100円台の銘柄よりは1,000円台の銘柄のほうが「きちんとした企業」に見えますからね。

あとは低位株は値段の刻みが小さいこともあり、VWAPの売買などをコンピューターが行う際、値嵩株比較で値ブレが大きすぎる、その是正という面もあるとは一応、言われてはいる。機関投資家のニーズ?わからないが・・

まあ、前者が大きいんだろうな。良くも悪しくも・・・圧倒的に悪しくなんだが・・・これが時代の趨勢なのか。いかんともしがたい。こんなことどこの誰が考えられないんだろうなぁ。おそらくはどこかの証券会社、事業法人担当あたりの仕掛けなんだろうなぁ。

しかし…低位株投資の優位性とは、配当利回り等による下値硬直性と、なんといっても株価が人気化した時の高ボラティリティ。これがなくなってしまうのは、投資家としては何とももったいない。やるせない。

う~む。低位株投資という考え方自体、なくなってしまう方向性なのかな。当方のブログは低位バリュー株投資戦略をうたっている。しかし当方の最近の投資手法は、低位株に限らず臨機応変に対応する投資スタイルなので、必ずしもブログ名と投資手法やコメントが一致しているわけではない。柔軟に、重要と思ったことをコメントしている。「名が体を表してない」状況でもあったので、ブログ名、変更したほうがいいのかなあ。そんな風に思ったこともたまにありましたけどね。で、今回の話。まあ・・・

とりとめがなくなりました。この辺で。当方はこれまでのスタンスで、引き続きコメント、書いていきますんでね。どうかよろしく。

日経平均とTOPIXが、共に1996年バブル崩壊後の高値を更新。

浜口です。

これは今朝の日経モーニングサテライト、DZHフィナンシャルリサーチ東野さんのフリップ。日経平均とTOPIXが共に1996年バブル崩壊後の高値更新後の高値になるかという話。まあ本日の相場で、それが達成されたわけですが。

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思えば・・2000年の日経平均の銘柄入れ替え時に、「旧」日経平均と「新」日経平均は4,000円近く後者が下方乖離する「事件」があった(当時話題になりましたよね)、ゆえに2000年以降、「新」日経平均はTOPIXよりも下に位置していることが多かった。しかしこのチャートを見ればわかるが、これが時を経て挽回されてきた。2012年頃には、2000年に組み入れられたIT関連を中心とした「今後日本経済をけん引するであろう」銘柄が長期的にアウトパフォームし、「新」日経平均が「旧」日経平均並にキャッチアップした。結果、「新」日経平均はより連続性が高いTOPIXに近い水準・動きになったと言う事ですね。

まぁ新しい産業の勃興の結果だな。当時、日経平均の銘柄入れ替えは不首尾があったものの、当時新規採用された銘柄の株価は時代を経て上昇、この時に入れ替えられた銘柄自体は現在の産業を代表しているという点で正解だったんだろなということですね。

それにしても強い相場。短期的な相場の調整はいつあってもおかしくないが、調整後も上昇トレンドは続くんだろな。

相場なって来たと思いますね。日本株。楽しみだ。

欧州の利上げ開始年は日本株が上昇?

浜口です。

さきほど日経モーニングサテライトで大和証券の木野内ストラテジストが説明していたフリップを。過去において、欧州の利上げ開始の年は日本株が大幅に上昇していると。

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曰く、これまでの日欧米経済は、何らかの世界的な不況から脱出するとき、景気回復、それにワンテンポ遅れるかたちで利上げ回復局面を迎えるが、それは米国⇒欧州⇒日本の順番でやってくる。これは今回も再現されそう

来年、2018年は、景気回復に伴う欧米の利上げ局面が揃い踏みしそうな年。この場合、日本はこの好影響を受け、株式が上昇しやすい展開になる。経験則では。そんな見方ですね。

なるほど・・・まぁ株価上昇は、この要因だけで決まるわけではないことはもちろんだが・・違和感のない考え方ではあるな。どうなるか・・・

「Sell in May」までは、株価材料に好意的に

浜口です。

このブログでもしばしば言及している「Sell in May」(5月には売れ)のアノマリーに関連して。

この格言は「Sell in May、」以降に続きがある。この続きはいくつか、微妙に異なるものが存在する。「秋には相場に戻ってくるのを忘れるなよ」という趣旨は共通しているが。現在の主流、というかハマりがいいのは、「Sell in May, and go away. don’t come back until St Leger day. 」あたりですかね。

訳すと、この格言は「(米国株式は)5月には売ってLeger day(9月第2土曜日)まで戻って来るな」と言っているんですね。「Sell in May,But remember come back in September(5月には売れ。しかし9月に再び市場に戻ってくることを忘れるな)」という続きもあるよな。

これは米国株式の格言ですが、日本株にも応用できる。両社は相関関係が高いから。そういうことですよね。

当方は相場に対して、「Sell in May」までは、市場を取り巻く材料に関しては好意的に、「Sell in May」以降は警戒的にと、受け止め方にバイアスを掛けるようにしている。というか、そんな癖が自然とついてる。まあ、これでいいんだろなと、思ってますけどね。

ポケットに札束をねじ込まれるような…

浜口です。

世界的に株式市場が上昇している。日本株も然り。ふと、故林輝太郎さんの著作の中の表現が頭をよぎりました。言い得て妙ですよね。
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確かに相場に慢心は禁物。肝に銘じたいが…来年春にかけ、まず市場に留まる一手だろな。玉は当分の間、寝かすことにしよかな。ある程度のキャッシュポジションは持ちながらも。

まあ、これは当方の現在の考え。君子豹変しますんでね。

世界で最も強い指導者は習近平氏?

浜口です。やはり備忘録として。

今週号の日経ヴェリタスにユーラシアグループ社長のイアン・ブレーマー氏のコメント。注目すべき点があったと思います。

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写真の中で曰く:
・世界で最も強い指導者は誰かといえば、それは中国の習近平氏だ。
・中国の強みは、政府が経済を握っていること。米国の経済力は中国を上回るが、経済力を握っているのは民間企業であって米国政府ではない。

なるほど。これは伝聞だが・・中国ではアメリカや日本などの外資系企業であっても、オフィスに中国共産党の部屋が置かれていて、経営に大なり小なり影響力を行使しているとのこと。この状況と整合的だな。

このことは逆に言えば、中国共産党による中国企業への規制緩和が進んでいないと言う事でもあるので、経済の観点からは中国の弱点といえると思うが。まあ、「世界で最も強い指導者は習近平氏と言う角度からの分析であれば、その通りなんでしょうね。

まあ納得。一つの見方ですよね。

日経平均23,000円は通過点なんだろな。

浜口です。日本株、強いですね。さて、定点観測を。備忘録も兼ねて。

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これは今朝の日経モーニングサテライトで野村證券若生ストラテジストが解説されていたフリップ。データは昨日現在です。

日経平均は現在、予想PERベースで約14倍の水準と。確か過去10年間の平均PERは15.4倍くらいのはず。ちなみにここで用いているEPSはここもと発表されている新たな業績発表数値は用いていないと。予想EPSは上昇修正含みであることを考えると、まだまだ割高ではないことがわかる。以前、10月6日に同様の説明をした日本株は割安とと比較してみてください。

これからが楽しみだな。

日本株は、21年に一度の絶好の売り場?

浜口です。

足元で株式投信の解約が相次いでいると言う。その理由はある意味、わかりやすい。

日経平均株価は21年ぶりの高値水準。これをどう捉えるか。当方は企業業績も好調だし、市場のセンチメントも好転しつつあるし、ここからが楽しみ。基本的にはそう考えているが…これは株式投信に投資している人の、「保守本流」的な考え方ではないと言うんですね。曰く:

見方を変えれば、日経平均21年ぶりの高値と言う事は、確率論から言えば21年ぶりの売り場と言うことでもある。高値掴みをした株式投信、ようやっと利益の世界になて来たし、ここを売らないで、いつ売るのか?
投信で株式運用をしている人は相場の素人がほとんどなので(失礼!)、空売りをするわけではないが、少なからなぬ人たちが、信念を持って、投資信託を解約している。こんな状況のようです。

しかし・・・株式投信の解約をした後も相場は上がっていて、内心穏やかではない人も多いと。実際、当方も講演会などで、そんな声を聞く。株式投信を解約したはいいが、そのお金をどうしたらいいのか。とりあえずはキャッシュでも持ていることにするが・・・・そんな中で、さらに市場が上がった場合、そのお金はどこに行くのかなあ。違ったリスク資産に行くのか。

例えば、日本株を売った資金は、自分の「面子」を保つため、アメリカ株投信に向かうかもしれない。逆もまた然り。天井圏かもしれないと売ったアメリカ株はもう手を出さず、出遅れ感のある日本株投信にしよう・・・なんてね。

結局、リスク資産の中をお金がぐるぐる回る展開になるのかもしれない。これはあくまで、株式投信に限った世界ですけどね。外人投資家が、市場を煽るような展開になれば、相場上昇に弾みがつくのかな。

取り留めがなくなりました。この辺で。待機資金が待っているって、いいな。これをいかに、証券・銀行の販売担当者が顧客の背中を押すかですね。

以上は、ポジショントーク。話半分で。

あのブラックマンデーから30年か・・・

浜口です。1987年10月19日のいわゆるブラックマンデーから、今日で30年ですか。市場参加者も、もう歳をとり、あのときのことを覚えていない、あるいは経験していない方が多くなったんだろうなぁ。当方はといえば、日本株のファンドマネージャーを経験して2ヶ月後にこのブラックマンデーに遭遇したので、鮮烈な印象が、未だ残ってますけどね。

あの時は日本株、東証1部はほぼ全銘柄ストップ安、値段がついていたのは帝国石油と住友金属鉱山だけだったと思う。しかしこの安値を投げさせられた人はほとんどいない。何故かと言うと売り物があまりにも多くて、ストップ安売り気配の銘柄が多く、実際に約定された銘柄はほとんどなかった。ただただ、「なにが起こったんだ?」「明日はどうなるんだ?」と驚くばかりだった。ちなみにこの日に大量に売りを出した主体は、外人投資家でしたね。

翌日は逆に、ニューヨークが大幅高。それを受けて日本株も、ほぼ全銘柄ストップ高。その後株価はしばらく乱高下することになるが、結局はここを起点に、1989年末にかけての日本株の大相場へ発展することになった。そんな展開でしたね。

このブラックマンデーの経験を、今後の株式運用にどう活かすのか。

まず、 10年に1度位は、大暴落がやって来る。その理由は事前にはわからず。後になって分かる。そのことをあらかじめ理解しておくこと。まずはこれぐらいかな。

あとはショック安した後は、どこで株を売るかを考えるよりも、買いポジションはそのままにしておいた方が良いケースが多いようにも思う。リーマンショックの時も結局はそうでしたよね。あとキャッシュが残っていれば、少しでもいいから安いところ買っておく。暴落を少しでも利用することができたら、その後の精神的な安定につながりますね。だから運用には、満玉は禁物。キャッシュを残しておいたほうが良い。多くの場合は。

ポジションをそのままにしておいて失敗であるケースは、1990年代の日本株バブル崩壊、2000年ITバブル崩壊の時のIT関連株、世界恐慌の時でしょうか。まぁ世界恐慌の時は当方はまだ生まれてないので、経験がないが。 50年に1度?100年に1度?の大暴落のときには、ポジションそのまま戦略は通用しないんだろうな。

それにしても…あれから30年も経ってしまったんだなぁ。時は流れた。一方でブラックマンデーを経験している優位性と言うものはあると思う。それをこれから運用にも活かしていきたいな。

とりとめがなくなりましたね。もっと書きたいが、キリがなくなりますんで・・この辺で。

自公で300議席がコンセンサス?

浜口です。今回の選挙戦についてひとまず整理しておきたい。

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これは今日の日経ヴェリタスの報道の内容。これが明日からの市場のコンセンサスになると理解していいのかな?

休み中の現状から考えれば、ややポジティブな見方とも思えるが・・それとも、これを金曜日に織り込んだ、その結果の日経平均の200円高だったのか。わからないが・・

この状況、見通しが今後、どう変わっていくのかいかないのか。選挙戦の間、投票日にかけては、日本株は堅調に推移しやすいというアノマリーを頭の片隅に、ということなのか。。

取り留めがなくなりました。この辺で。当方は相場、楽しみにしてます。