浜口です。
前回、「日本もアメリカの「真似」ができるようになってきた」「日本株・日本企業には、アメリカ株・企業という良いお手本がある」という趣旨を書きました。この点について、当方が考えるところを少し、踏み込んで。
日本株の上値メドはどのあたり?そのようなことを聞かれることが、最近よくあります。
私は、「日本株は長期上昇波動に入った。短期的にはともかく、長期的には何ごともなければ、上昇を続けていくんでしょうね。なぜならば、アメリカがそうだから。アメリカがお手本になるから」と、答えることにしています。
先進国の株価は、特にアメリカやドイツを見れば分かりやすいと思いますが、長期的にはSP500もDAXも、新高値更新を続けている。今後も高値を更新していくのでしょう。そして日本も、これを後追いするのでしょう。なぜ、そう思うのか。
上場企業は、1株当たりの利益成長を目指し、その結果、株価は上昇していく。そのためには付加価値を拡大させる戦略、ROE改善、自社株買い等の資本政策など、様々な手法を駆使して経営していくことになりましょうが、これらについては全て、アメリカがお手本になる。ここが重要だと思います。すべてアメリカが先駆して実験して、成功事例を示してくれている。この点、現状の日本には、ツキがあると思いますね。
金融政策も然り。黒田日銀の異次元緩和、それに伴う円安株高政策は、アメリカの量的緩和、QE1、2、3の真似に他ならない。
日本は、1990年のバブル崩壊、それ以降のデフレ、前政権時代の円高バブルと、悪い時代が続き、アメリカの真似をしたくてもできない時代が続いた。それがアベノミクスにより方向転換、ここにきてようやく、アメリカの真似ができる状態になった。
「新たな発明をするのは得意ではないが、すでにある成功例を元に、それを改善させていくのは得意」。それが日本人のDNAなんだと思います。これからが楽しみだな。
まあ、以上は長期的な話。5月はテクニカルな要因で、下振れリスクが高い。どこで組み入れを増やすべきか・・・虎視眈々と・・・