難しい相場に乗る必要は無い・・・

浜口です。今日の日経ヴェリタスに、「目利き力問われる局面」にという記事が。

その中で曰く、 2013年は日経平均の採用銘柄の96%が年間を通じて上昇した。2016年は年初から足元までで上昇したのは14%に過ぎない。

なるほどな・・・ 2016年ももう9月に入っているが、今年の相場がいかに難しかったか。それを象徴するような文章だな。

2016年は、本命と言われたテーマ・銘柄が、思いっきり梯子を外された。そんな状況がいろんなところで出ている、難しい相場だった。これまでは。

当方久々に、普段は投資しないような銘柄のチャートをざっと見てみたが、インバウンド関連とか一部のバイオ関連とか、「え」?という株価推移の銘柄が続々。ゾっとしたな・・・

一方で結果論だが、2013年はどんなに銘柄選択がヘタでも、何かしら買っていれば、そこそこ儲かった。そんなマーケットだったわけですね。
まあ、後講釈だが。

銘柄選別が大事、目利き力問われる局面と言うが…難しい相場に乗る必要は無いんだって。目利き力を過信して、自滅するのが一番怖い。これが当方、考えるところです。

銀行株、相場になるのか?

浜口です。

日本株の物色対象が変わったとして・・・どんな銘柄が売られるのか?仮説を・・・を書きましたが、今回は買われる銘柄分析を。前回は大成建設を書きましたが、好材料が周知されていて、既にある程度の上昇をしているこの業種ではないのかも・・・わからないが。一方で、これまで売り込まれできた銀行株、上放れしてきたのか?良い足。相場になりつつあるように思えるが、どうか?

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昨日の日経にもありましたが、日銀は短期金利はマイナス金利の深堀、長期金利は高止まり容認で、長短スプレッド拡大傾向思惑が。これは日本にとどまる事では無いようで、アメリカの金利上昇期待もあり、足元で世界的に銀行株は買われていると。

当方、試し玉を入れ、上放れててきたところを少し乗せてみたが、いい感じ。トレンドになるか?まあ、いけるところまで、相場についてみようなかなと。現状、そんな気持ちになってになっているが・・・どうなるか。

日本株の物色対象が変わったとして・・・どんな銘柄が売られるのか?仮説を・・・

浜口です。

8月の日本株市場には、大きな変化があった。足元では、売り込まれ過ぎたバリュー株が買われていると。日銀のマイナス金利深堀懸念の後退をハヤして、銘柄の物色対象が変わったかもしれないとの意見も、聞こえてきている。

仮にそうだった場合、つまり相場の大きな転換があったとして、その場合には何が買われるのかと分析ではなく、何がより売られてしまうのかと言う点について、現状、思いつくところを考えてみたい。結論から言うと、典型的な「債券代替銘柄が売られる」と言うことを現状、当方は考えますけどね。

以下は足元で値下がりしている銘柄。1つは大成建設、。1つは明治HD、それぞれ、バリューションを見てみましょう。

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大成建設。配当利回りは2.07%、予想PERは12.92倍。これで史上最高益更新見通し銘柄なら、普通に買い魅力、あるように思えるよな。
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明治HD。配当利回りは0.94%、日経平均採用銘柄を下回るな。予想PERは28.21倍。割高・・・典型的な債券代替銘柄なんでしょうね。まともな日本株投資家なら、???となるケースが多いでしょう。まあ、超グロース系の人は、違う考えをもつのかな。わからんが・・・

こういう銘柄を買う面々は、一つは機関投資家。年金のファンドマネージャーなど。バリュエーションはともかく、これまで株価面で、市場をアウトパフォームし続けてきたから、割り切って乗っかっていこうと。あるいは、乗っかっていかざるを得ないなと。こういうファンドマネージャー、中には結構、いますよね。今後どうするべきか、目下、大いに悩んでいることでしょうなあ?(笑)

あとは、債券の投資家。利益が安定成長しており、配当、減配リスクに乏しく、債券代替銘柄足り得るから。しかし・・・PERの意味、わかってるんだろうか・・・

機関投資家とは異なり、ベンチマークであるTOPIXに勝つことに縛られない投資家。加えて言えば、常識的な、日本株の運用のハートを持っている投資家なら、明治HDは、ややや・・・と思いますよね。

でもね、ご参考まで。この銘柄を空売りするのを、当方はおススメしない。もしも相場の流れが変わらず、割高な銘柄がさらに割高に買われる相場が続くなら、大ヤラレすることにつながりますから。そのあたりはどうか冷静に、かつ100%、自己責任で。ハラを決めて・・・

不可解な円高だが…

浜口です。

ドル円が100円割れ。特段材料がないのに、円高が進んでいる。不可解な円高。何故でしょうか。

当方の知り合いのエコノミストが言うには。

米国の財務省関係者曰く、アベノミクスの日本では、円安ドル高を望んでいる事はよく分かる。しかし…アメリカは当面、それを容認できない。そんなことを言っていると。ここまでは、事実らしいんですね。

理由は…想定できるのは、 11月の米大統領選挙を控え、ヒラリー氏もトランプ氏も、米国の輸出企業の人気を取りたい。そのためにはドル安が必要。 となると選挙後、円高は一服し、円安に反転か。12月以降はアメリカも、利上げが始まるので・・・

ここまでは、海外の投資家には広く認識しされていると。だから投機筋のポジションも足元、円買いドル売りに偏っていると。

わからない。Just a information、話半分ということで。

敗戦後、失われた預金というが…

浜口です。

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今日の日経朝刊の一面、敗戦後、失われた預金と言う記事。これは頭の片隅に覚えておくべき大事なことで、実際当方も、日経電子版で保存させてもらいましたけどね。

ただし内容に一部、??と言うところもあった。赤字で囲ってある部分ですね。

書かれている、その通りなんですけれども…戦後間もなくと現在とでは全く違うところがある。税金ですね。

国債の担保は、税金。例えば今の日本なら、世界的にも通用する企業が多額の法人税を収めてくれている。法人税に限りませんが、とにかく税金が国債の担保。これはオーソドックスな経済学の考え方ですよね。

一方で戦後まもなくは、法人税を納めることができる企業なんてなかった。 個人も税金を納めるどころではなかった。絶望的な状況下、税収増なんてほとんど期待できなかった。ゆえに新円切り替え、国債のデフォルトを余儀なくされた。そう考えるべきだと思うんですけどね。で今は、税収はそれなりに上がっているから、戦後まもなくとは訳が違う。

別の言い方をすると、ストックの部分の国債が強調される一方で、フローの部分の税収が関連付けられてない。その点がちょっと、当方はこの記事、消化不良に感じられましたけどね。どうなんだろうな。

とりとめがなくなりましたこの辺で。

業界の参入障壁が崩れる時・・・お坊さんのお経ビジネス

浜口です。

これは相場には直接は関係ないが、皆さんに得になる話だと思いますんでね。解説を。

当方、先日、ある業種の参入障壁が崩れる状況を目の当たりにしました。冠婚葬祭の葬の部分ですね。

母親が亡くなったので、葬儀を行った。葬儀場と打ち合わせを行い、葬儀、どんな内容にするかを確定する。

そんな中、お坊さんに関連する費用。具体的にはお経を読んでもらうことと、戒名をもらうこと。これが常軌を逸して高額だった。

葬儀場からは、戒名込み75万円のものが適切、というか、当方の父親の戒名と釣りあいが取れているいるとの話があった。加えてお坊さんがお帰りの際、 6,000円前後の夕ご飯弁当をお持ちいただくのが通例とのこと。え?戒名込み75万円って、なんだ?あとそもそも、全く面識がないお坊さんに、なにゆえ夕食をご馳走する必要があるのか?

こんな中、打ち合わせに同席した知り合いが、アマゾン経由で、もっと割安にお坊さんを頼めると言い出した。調べてもらったらなんと、20万円で全く同じサービスが受けられるらしい。で、で、持ち帰り弁当も必要無しと。

当然ながら当方、アマゾンの20万円コースを選びました。葬儀場はこのお坊さんを呼ぶことに対し、あっけなく受け入れてくれましたね。これは少々驚きだったが…葬儀場、これが儲け過ぎビジネスであること、わかる人にはわかるんだということ。理解しているんでしょうね。そこで自分たちのメニューを強要すると、立ち行かなくなることも。

まあ葬儀は万事、こんな状況です。こういう話がネット経由口コミで伝わると、お寺とのしがらみがない場合には早晩、お経読むのに75万円を払う人は皆無になるでしょうな。ちなみにアマゾンの20万円コースのお経と戒名は、この葬儀場の75万円コースと比較して、素人目に遜色は、ありませんでした。当方以前、父親の葬儀、無知ゆえにこの葬儀場の75万円コースで行ってるから、わかるんです。まあ株式投資で言えば・・・無知な状況で75万円で株式を購入し、このたび、20万円コースでナンピン、簿価下げ。こんなイメージでしょうな。

こういう風にして、お葬式と言う切羽詰まった状況の中、理不尽な既存ビジネスは崩れていく。そんなことを実感した次第です。皆さんも同じ境遇になったら、葬儀場の言いなりにならずアマゾンのお坊さんと言う選択肢があることを、覚えていて下さい。

…と、実はこの話、今日、知り合いに話してみた。すると知り合い曰く、それテレビで見たことあるなぁ…と。そうなんだ。と言う事は、その打ち合わせに同席した知り合い、テレビを見てこのアマゾンの話を知ったのかもな。

とりとめがなくなってきました。この辺で。

大成建設が連日で新高値を更新。スーパーゼネコンのリード役になれるのか?

浜口です。

東証1部、久しぶりにテーマ株的な相場になりつつあるんでしょうかね。任天堂がものすごい動きになってますよね。

これに続くテーマ株、もう少し裾野が広いものとして、スーパーゼネコンがあるように思われます。ここもとのけん引役は大成建設。昨日今日と、アベノミクス相場以降の高値を更新する展開になっています。

それにつれ、それ以外のスーパーゼネコン、大林組、清水建設、鹿島も上昇中。いい動き、高値追いになっている。しかしながら足元の業績推移を考えれば、多くが史上最高益を更新。割高感はない。利益改善に株価が着いて行ってないと、言えないこともない。

当方は以前、国内の機関投資家、年金や今でいうGPIF資金の株式ファンドマネージャーだったが・・・スーパーゼネコンのファンダメンタルズと彼らのメンタリティを考えれば、機関投資家が、ここからさらに組み入れを増やす説明理由に、事欠かないと思うけどな。

image浜口です。

大成建設の 10年チャート。いい足ですよね。上昇トレンドが続いている。どこまで伸びることができるか。他のスーパーゼネコン株も含め、ちょっと注目ですね。材料は・・・特に触れる必要はないですよね。みなさん、ご存知でしょう。このジャンルに興味がある向きは。

ちなみにスーパーゼネコン株の4ー6月期決算は、8月第二週に集中している様子。この時にどんなアナウンスが出てくるのか、あるいは何もないのか。

財政政策や日銀の緩和の話題以外では、このスーパーゼネコン株の4ー6月期決算日程が注目ポイントになるんでしょ。どうなるか・・・

マザーズ先物市場が創設されるが…

浜口です。

先日講演会で、「もうじきマザーズの先物市場ができるけれども、今後、これに伴いマザーズ市場はどんな影響を受けますかね?」と言う質問を受けました。おそらく先方は、市場参加者が増えて流動性が増すとか、先物の買いが入るので上昇が期待できるとか、ポジティブなコメントを待っていたと思うんですが…

当方は、以下のように答えました。

感覚的ではありますが・・・国内では新たに先物市場ができると、その後しばらくして暴落が起きる。そんな歴史の繰り返しなんですよね。だから過去の経験則から言えば、ちょっと要注意ということになるんでしょうねぇ。先物市場ができるとね。売り仕掛けをしてくる連中が暗躍するから・・・と。

古くは1985年の債券先物市場ができた後の暴落、日本株では1987年6月の株先50ができた後の暴落(これはブラックマンデーと絡みますね)、日経平均も1988年に先物ができ、外人投資家による先物売りで1990年以降のバブル崩壊の下げ相場が加速した。そんな歴史の繰り返しですよね。今回のマザーズ先物市場の創設も、そんな展開にならないといいのですが…そんな風に、思ったままに答えてしまいました。質問した方は、驚いてましたね。この回答に・・・

今回はどうなるか。This time,It’s differentとなるといいのだろうが・・・

でももし、マザーズ先物市場が創設後大幅下落することがあれば、その先物に投資してもいいなとは思うな。当方、マザーズの個別銘柄の空中戦にはついていけないが、暴落した後のリターン・リバーサルのボラティリティには興味がありますもんでね。

REITの運用会社曰く。英公募不動産ファンドの解約停止は、大した話ではないと。

浜口です。

今日の日経朝刊の一面。英離脱、市場動揺の第2波 英不動産ファンド解約増について。Just a infomationですが。

記事の中の、「6日はヘンダーソン・グローバル・インベスターズが英第2位の公募不動産ファンドの解約を停止。停止は5件目で、英不動産ファンド市場の5割強が凍結された計算だ」当方本日、英国のREITを運用している某外資系運用会社に尋ねたら、「この報道、なんてことない話ですよ、誤解されなければ良いが」と。

曰く、ここでいう英不動産ファンドとはREITではなく、イギリスの実物不動産に投資しているファンド。REITなら流動性があるから、解約に対し十分対応可能。しかし実物不動産は流動性がないので、解約が殺到したら、ファンドの解約を停止するのは当たり前と。大騒ぎするほどの話ではないとのことでした。ご参考まで。

高配当利回り銘柄への資金シフト。起こらないのか?

浜口です。

世界的に金利は低下傾向。日本はというと、 10年国債金利は-0.26% 。一方で日本株には、配当利回りが高いものがごろごろしている。下の写真は、6月28日付大和証券の鈴木シニアクオンツアナリストのレポート、「鈴木通信」にあるリストのほんの1部。 1番右にある数値に注目してください。これが配当利回りの今期予想。ご覧の通りで・・・日本を代表するような企業でも、利回りの高い銘柄のまあ、多いこと多いこと。三井住友FGの配当利回り5.15%って。いったい、なんだ?どうなってるんだろうなあ?

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こんな中で、債券から株への資金シフトは起こらないのだろうか。まあ1部、低ベータでディフェンシブな、やや成長色のある高配当利回り銘柄には既に過剰なくらい資金シフトが起こっているが、あくまでこれは限定的。結果、買われ過ぎで、バリュエーションも既に高い。

こういった銘柄以外、要はここのリストにあるような高配当利回り銘柄に、資金が回っていないものかなあ。う~む。このまま放置されるとは思わない。何かがきっかけになって、高配当利回りが見直されることになると、当方はそう考えますけどね。

何がきっかけになるかが問題。こればかりは、始まってみないとわからない。相場っていつも、そうですよね。相場に対するアンテナ、常に高く、張ってないとな。

とりとめがなくなりました。この辺で。