官製相場、信託銀行+外国人のAllied powers(連合軍)と

浜口です
ここのところ同じようなことばかりを書いてますが、三菱UFJ モルガンスタンレー証券ストラテジストの藤戸レポートでも、官製相場の色彩が強まるとのコメントが。
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曰く、海外環境の悪化があっても、どこからともなくTOPIX 型のバスケット買いが入り、あれよあれよという間に株価が切り返す展開が起こっていると。
信託銀行は7週連続で買い越していて、背景にはGPIF の株式比率引き上げに関する思惑があるのではと。当方はこれまで書いている通りですね。
そこに外人投資家も相乗りし、信託銀行+外国人というAllied powers(連合軍)が形成されていると。まあ、違和感のない、現状認識ですよね。

外人観光客と団塊の世代とビジネス?ホテルが混んできてる。国内景気は回復?

浜口です。
ブログでも書いてますとおり、当方、出張でホテル泊まりが多い。
で、最近なんですが、ANAホテル、JALホテルクラスの料金が上がってる。それどころか、満室で予約できないケースも少なくない。場所で言えば、広島、岡山、松山、そんなあたりですが・・・・。
まず、外人観光客が増えてる。中国からが多いのかな。加えて団塊の世代が徐々にリタイヤし、平日、旅行してる。こんなあたりが原因でしょうね。まあ、もちろん、ビジネスニーズも、増えていることはまあ違いなかろうが…
う~む。地方でこうなんだから、おそらく東京、大阪は、ホテルの予約状況、もっとタイトなんだろな。
まあ・・・出張族にはイマイチでも、国内景気にとっては、良い話ですよね。

7月1日付のエコノミスト。官製相場の賞味期限

これは7月1日付のエコノミスト。官製相場の賞味期限と。
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曰く、安倍政権がなりふり構わない株価対策に動き出した。巨額の運用資金を持つ年金基金の国内株比率引き上げで、株価上昇をもくろむと。当面、「ABE」に逆らうなと。
ざっと文章を読むんだが…まあ大筋、納得のいく内容ですな。
う~む。当方の「PKO」から「PLO」へ?はじめ、当方がGPIF絡みで書いた内容を補強してくれている記事と、お見受けしましたな。
株価予想では、円安加速で、 日経平均2万500円へと予測するエコノミストもいる。まあ、違和感はないが・・・・どうなるか。

日銀の追加緩和は、スケジュール的に必然?

浜口です。
今日の日経記事。日銀の追加緩和観測さらに後退という記事がありましたね。これですが・・・
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ちょっと気になった。当方の考えを。
日銀は異次元緩和を、2013年4月から実施している。2年間でマネタリーベースを2倍、インフレ率も2%。
期間が2年ということは、2015年3月には、このスキームは、終わってしまう。となると、それまでの異次元緩和以降のスキームを、大枠では延長する運びに、必然的になりますよね?
来年の消費税率10%を視野に入れるのであれば、緩和的な政策は、少なからず継続する必要がある。そう考えるのが妥当ではないでしょうか?
2015年3月まであと8ヶ月。それまでの間に、日銀から何らかの追加緩和的なアナウンスが、少なくとも将来に向けてあるのは、ある意味「当たり前」と当方は考えますが、いかがでしょうか?
追加緩和と言う言葉の、定義の問題でしょうか?

日本株、需給面での腰の強さを見せつけたと。

浜口です。
今日の日経平均、15,097.84 ▲ +124.31と。前日のNYダウは16,734.19▼-109.69だったのに。
日経によれば、「13日の日経平均株価は朝安後の戻りが300円近くに達し、需給面での腰の強さを見せつけた」と。
今日も信託銀行の買い、入ってるんだろうか。
日本株、相場つき、変わってきたように感じます。来週に期待したいが・・・・どうか?楽しみではあるが・・・

「PKO」から「PLO」へ?

浜口です
驚いた。6月6日にGPIFの日本株組み入れ比率増加を見越して、他の企業年金が先行して株式買い?で当方が書いたのと同趣旨の内容が、2014年6月9日付三菱UFJ モルガンスタンレー証券の「藤戸レポート」で、詳しく書かれています。
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藤戸さん曰く、GPIFの株式比率見直しは、波及効果が大きい。そして年金勘定の執拗な買い方を見ると、まさに「PKO」から「PLO」へ、モードチェンジしたような印象を受けると。
う~む。なんだか、1990年代半ばに逆戻りしたような話。PKO はプライスキーピングオペレーション、PLOはプライスリフティングコーポレーションだが・・・。この言葉の意味、ニュアンスの違い、わかりますか?

官製グレートローテーションと・・・PKOか?

浜口です。今日の日経朝刊記事。
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官製グレートローテーションと。まあ、その通りなんでしょうね。
しかし、秋口にかけてのGPIF日本株の組み入れ比率アップを、それ以前の段階で発表するとなると、その前に株式を買い込み、GPIFの買いにぶつけて利食いしようと考える輩が大量発生するのは、火を見るより明らか。これだとGPIF、目先的には高値掴みになってしまう可能性があるが・・・・
まあ、そこを我々が心配する必要はない。これは、1990代後半に盛んに言われていた、PKO(プライスキーピングオペレーション)なのかと。一般投資家に対する、政府からの「福利厚生」と、ありがたく受け止めればいいんでしょうかね?
まあ株価が上がれば、資産効果で国内景気も良くなる。それはそれで、日本の国益に寄与しますからね。

GPIFの日本株組み入れ比率増加を見越して、他の企業年金が先行して株式買い?

浜口です。
今日の日経に、以下の記事が。
当方ながらく、信託銀行で旧GPIFと国内の企業年金基金の日本株ファンドマネージャー、兼務してましたが・・・・これは、GPIFの日本株組み入れ比率の増加決定を見越して、GPIFの決定の制約を受けない他の企業年金の資金が、先行して株を買っている部分も大きい。順当に考えれば、そういう動きと受け留めるのが妥当なんでしょうね・・・。
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株、信託銀が大幅買い越し5月6873億円、5年2カ月ぶり高水準 年金運用資金、相場を下支え。
東京証券取引所が5日発表した5月(4月28日~5月30日)の投資部門別売買動向によると、信託銀行は6873億円の買い越し(4月は943億円の売り越し)だった。買越額は2009年3月(7807億円)以来、5年2カ月ぶりの高水準。信託銀は年金資金を運用しており、年金の買いが足元の株価上昇を支えているようだ。

「政策に売りなし」

浜口です。
日経のHPに、下記の記事が。ほんの一部を、引用しますが・・・当方、以前から似たようなこと、当ブログで書いてますよね。
ゴーマンかまして、よかですか?(笑)
相場は、「政策に売りなし」。それ以上でも以下でもないって。小難しい相場観は不要、シンプルに考えたほうが良いって。
Sell in Mayは大過なく通過。さあここから、6月末にかけて、政策が目白押し。どうなるか・・・ムードが良くなってきた。楽しみだな。
政策後は、個別企業の業績向上への対応が焦点になろうが…どうだろうか。
ここのところ、良いニュースフローが多く流れている状況ではあるが。
「政策に売りなし」。政府が株価を持ち上げるような政策を打ち出してきたら逆らうな、という相場格言だ。3日の日経平均株価は約2カ月ぶりに1万5000円台を回復したが、この格言を地でいくような流れだった。公的年金による日本株買い増し、法人税減税の来年度実施、少額投資非課税制度(NISA)の投資枠拡大――。このところ株価上昇を後押しする政府サイドの動きが相次ぎ表面化し、投資家心理を明るくした。

投資家の「退屈」は、企業にとっては「安定」。

浜口です。
国内の企業活動が活発化しつつある・・・で書いた通りですが、ここもと、日本企業の行動が変わりつつありますね。
ふと気が付いたんですが、投資家と企業家経営者とでは、ここもとの為替相場の受け止め方に、大きな乖離があるように思われます。
我々投資家は、為替相場は1ドル100円台まで一気に円安になって以降、膠着状態となり、上値が重いなと感じるようになった。円安・日本株高を見込む向きは、イライラしている。
一方で企業経営者側の多くは、そう受け止めていない。為替は100円近辺で安定、デフレもなくなってきた。銀行による「貸しはがし」懸念は昔の話、キャッシュを抱え込む必要なくなってきた。
となるとここは、ライバル企業に負けないためにも設備投資を再開、企業活動を正常化させていい。そんなアグレッシブな気持ちになってきた。だから毎日のようにM&Aや自社株買いの話が出てくる。そんな好循環になってる。
要は、投資家が退屈と受け止める為替の膠着は、企業にとっては安定。経営のかじ取りがやりやすくなるということ。立場変われば、受け止め方も変わるということですね。
さああ、これからが、楽しみだな。日本株。