原油はミネラルウォーターよりも安い?

浜口です。原油相場の下げが止まらないが・・・原油安=産油国からの所得移転=日本においては減税効果という理屈からは、株高要因なんですけどね。市場全体としては。まあ、悪材料を先に織り込んで、好材料は後から、じわじわ織り込む。そんな展開と考えますけどね。

さて
Reutersのコラム:原油相場の安定という幻想によれば、原油はミネラルウォーターよりも安いと。そうなんだ・・・。以下、重要な部分を引用します。

「ミネラルウォーター『エビアン』よりも原油の方がはるかに安いというのは、経済的に見て異常事態であるように思えた」と、王座を追われたイラン国王は、1970年代に原油価格上昇を画策したことについて回想録のなかで弁明している。
(中略)
だが、その後3分の1世紀以上が経過したが、原油は依然としてミネラルウォーターよりも安い価格で売られている。米国、イギリスのスーパーで販売されている水の価格は、1バレルあたり100ドル以上に相当する・・・とのこと。ちなみに、1 oil barrel = 158.987296 litersらしいですね。

ガソリンで考えれば、日本国内では現在は120円/litersくらい?一方でミネラルウォーターは、500mlでも2litersでも、100円前後。ガソリンのほうがやや高いぐらいか。米英との違いは、税金や輸送コストなんでしょうね。

でも、そもそも・・・原油とミネラルウォーターとの比較、妥当なんだろうか?日本の水道水は1L当り0.1~0.2円程度というから・・・これと比較すると、必ずしも原油が安すぎるということもないと思うが・・どうなんだろな?

取り留めがなくなりました。この辺で。

経験則では、米利上げ開始は日本株にポジティブ!

浜口です。

今宵、米国FF金利の利上げがおそらくあるんだろうが…経験則では、日本株にとってFF金利の上昇と日本株の上昇、正の相関関係がある。これは以前からよく言われていることだが・・・このあたり、大和証券の木野内アナリストが詳しく分析してくれています。氏の12月15日付けレポートから、写真を。

image

まあ、ご覧の通り。レポート曰く、90年代以降、米国FF金利の利上げ直後は、4回中3回は日本株の買い場であったと。

おそらくは、利上げ⇒景気回復の加速期待⇒まだ金融相場+これから業績相場⇒NYダウ上昇⇒日本株上昇。こんなロジックなんでしょうね。

みんな、利上げに過剰にナーバスになって印象があるが・・・この考え方からすれば、米国のしょっぱなの利上げは危険信号ではなく、むしろ今後の楽しみと受け留めるべきなんでしょうね。どうだろな?

JCBカードが使えない店が増加?

浜口です。株式市場が下がってるが・・・まあ、どこで風向きが変わるか。当方はその程度のことと思ってますけどね。まあ現在のマーケット、持っている銘柄によって、受け止め方は様々なのかもしれないけどな。

さて
当方は最近、買い物をするとき、クレジットカードを使用することが、本当に多くなった。理由は2点あって、まずは多くの店が、小額からカード対応してくれるようになった。コンビニはどこでも、缶ビール1本でもカード対応してくれる。消費税8%で端数支払いが多くなる中、小銭を持つ必要性が低くなってますよね。

後は、マイルを貯めまくりたいから。当方、JALのGlobal club-Aカードという、通常の特別会員カードよりさらに、マイルが倍付けになるのを持ってるんで、通常の買い物だけでも、かなり貯まるんですよね。ちなみに、ANA のSuper Flyers memberカードも持ってるな。
で共通するのは、両方とも、JCBなんですね。海外に行くことが少ない一方、マイルを貯める条件は、JCBが一番良かったから。少なくとも、カード契約した時には。

しかし・・・最近感じること。JCBカードが使えない店が、徐々に増えつつある。そんな風に思いますね。特に、新しくできたお店で。「JCBは使えないんですよ」と言われるケースがたまにあり、当方をガッカリさせる。

image

これはクレジットカードブランドの世界シェアHPから拝借した、各クレジットカードの規模比較。取扱高を見れば明らか。VISAはJCBの、76倍もある。この業界は、もうVISAが圧倒的な勝ち組ですよね。

JCBは三菱UFJニコスなんだから、そのネームでもっと食い込めると、常識的には思われるが・・・やはり、経済合理性が働くんですかね。三菱UFJブランドというだけでは、入り込めくなりつつある。それで収益を生むわけではないから。そんな気が最近してます。

JCBには、なんとか巻き返して欲しいが・・・どうなんだろな。

世界の人口増加はいつまで?

浜口です。ちょっと調べ物をしていて、わかったこと。

経済成長を考える上で、人口増加というのは大きなファクターですよね。特に生産年齢人口。15歳から64歳の、働いていてなんらかの形で賃金を得て消費を行う人たちは増えていくかが重要。

人口増加といえば、新興国ですよね。国連の推計によれば、中国の生産年齢は2015年、つまり今年あたりがピークらしい。これは、ちょっとショックな話。一方で、ASEAN+インドの生産年齢人口は、2030年頃までは増加するらしい。少し、ホッとしますね。

2030年は、今から15年後。それでも、そんなに遠くない未来だなあ・・・と思っていたら、予備軍が。それ以降でも、アフリカは 2050年にかけ人口増加が見込めるらしい。現在は6億人程度の生産年齢人口が、2050年には13億人になる見通しとのこと。中国がもう一つできる位のイメージですよね。

さまざまに問題を抱えているアフリカ。現在投資対象として認識されているのは南アフリカぐらいだが、これがもっと拡大していくのか。不透明な部分が多いことは事実だが…問題が徐々に解決され、先進国が投資を始めていくと、意外に早く経済成長する可能性もある。まあ、相当先でしょうが…

少なくとも、中国やインドの経済成長が終わったら、それ以降成長する新興国はあるのか?と言う懸念は、持たなくて良さそうな気はしますね。

2度あることは3度あるのか・・・急膨張した裁定買い残

浜口です。

今日は株式市場にとって、一時的にせよ、ちょっとネガティブな話。

三菱UFJモルガンスタンレー証券の藤戸さんのレポートによれば、足元で高水準な、裁定買い残が積み上がっていると。写真を見て下さい。

image

2013年5月のバーナンキショックの時は、この裁定解消が日本株の下げ幅を大きくした。今年の6月以降の中国ショックも、裁定解消が下げ幅を大きくした。そして今回も、先物主導の上げだったせいか、その時と同じ水準ぐらいに裁定買い残が積み上がってると。きっかけ次第では、大幅下げの懸念があると。2度あることは3度あるのか・・・

今日の日経朝刊にも、同様の記事が出ていましたね。明日はSQだが、日経平均の先物は多くが期先の3月限りに乗り換えが進んでいる。つまり今回のSQでは、あく抜けはしないと。

なんにせよ、きっかけ次第では、一時的にせよ、大幅下げにつながるのでは?と言う懸念という点で、共通していましたね。

どうなるか。まあ、長期投資であれば、ポジションを多少上下させても、買いは持続でいいと思いますが・・・気になる向きは、ちょっと注意したほうが良さそうだな。

郵政3銘柄の資金の回転が効いてる?

浜口です。

ECBが期待はずれだったり…なんだかちょっとなぁと言うムードなきにしもあらずですが、株価上昇のアノマリーの時期にも重なってますし、あまり悲観的にならないほうが得策と考えます。

ある人から聞いた話。郵政3銘柄の新規上場は成功だった。成長性は無いけど配当利回りが高いからって言うことで買った人が多かった。その人たちが、郵政関連銘柄の株価が上がったので利食いたくなり、その後、どうしたらいいかと。

株価上昇で配当利回りが低くなったんであれば、信用力としては同等の、メガバンクの株で高配当のものを買ったらどうかと。そんなアドバイスを証券マンがしてるらしいですね。

で、このトーク、郵政関連銘柄で株を始めた方、要は株の素人の方には、ウケがいいと。なるほどな。

株式市場そういうお金が巡り巡ってくるかも知れませんね。

新しい資金が入ってきて、それの回転が効いてる。悪いことでは無いですよね。

最近の黒田日銀、精彩にかける?

浜口です。

最近、日銀、というか、黒田氏が精彩にかける。そんな気がしてならないんだが、杞憂でしょうか?

今回も政策決定会合メンバーで追加緩和の賛同者、1人もいなかったらしいですよね。

一時期、12月にECBは追加緩和、FRBはその後すぐ利上げ、その後すぐ、日銀の政策決定会合があるんで、12月に「後だしジャンケン」で、日銀のバズーカ3回目と言うシナリオを唱える人もあったけど…ちょっと、トーンダウンした気がする。大丈夫か。

でもそういう時に、黒田マジックのサプライズを起こすのが彼の本領だから、まあ、期待しようかなぁ。

なんだかんだ言っても当方、玉は寝かしてます。今の所、越年玉を持つつもり。なんだかんだ言っても、11月から4月が、一番儲かる季節だからな。

さてさて、どうなるかなぁ。

人工知能モデルによる株価予想というが・・

浜口です。

「人工知能モデルによる株価予想」なんて言うのがあるんですね。提供は、三菱UFJモルガンスタンレー証券。11月16日付、要は昨日付けレポート。このモデルの予想的中率は、68%と。ちょっと目を引きましたが…う~む。ちょっとイマイチ、期待通りではなかったかな。詳しくは、写真にある黄色のラインマーカーが引いてあるところを見ていただきたい。

image

来る12月10日の株価は11月10日の株価、19761円より高い水準にあると予想するというが・・本日、11月17日の日経平均の終値は19630円。もうほとんど、ツラ合わせですよね。で、今後の高値メドの記載はない。後のページでは、どのようなロジックで、人工知能モデルによる株価予想を行うかが書いてある。

これだとなあ。う~む。分析、もうひと頑張りしてほしいな。今後に期待してます。

日経平均は7日連続陽線だが・・・

浜口です。

image
写真は今年10月以降の日経平均の日足。ここのところ、7日連続陽線ですね。誰が買っているのか。まず、すぐに思いつくのは 日銀だが・・・

image

日銀のホームページから。公表している、日々のETFの買い入れ状況。これを見ると、11月は10日と13日にそれぞれ362億円買っただけ。

「日銀が日々、後場以降にあからさまに買ってるから、日経平均が上がっている」と言うわけではなさそう。誰か新たなプレイヤー、外人、ヘッジファンドとか。そんなあたりの買いが入ってきてるのかな。ちょっと不自然な動きのように思えなくもないが、まぁこれもまた、相場なんでしょうね。

株式市場は、11月から5月にかけて上昇しやすいアノマリーの時期を迎えている。ちょっと楽しみではあるが、どうなるか。

1勝1敗でも儲かる株式投資

浜口です。

以前、このブログを書かれていた、角山智さんの著書:敵」と「自分」を正しく知れば、1勝1敗でも儲かる株式投資を読みましたが、良い本だなと思いましたね。

特に、第6章の「株式投資の奥義は勝ち逃げにあり」は、感動しました。「20年にわたる筆者の実体験をもとに」との副題通り、1999年のITバブルでは勝ち逃げできず、 2006年の新興市場暴落は乗り切ったものの、リーマンショックで株の配当生活の夢は打ち砕かれた。そんな中、さまざまに学んだ教訓をリアルに描かれています。普段から当方がつくづく考えていた「勝ち逃げが理想」というテーマを、当方に代わって、角山さんが踏み込んで考えてくれたなと感じられました。実際、書かれてる通りだよな。そう思いましたね。